有限会社浜崎製麺所DX戦略 2024年4月2日策定
１．経営理念
有限会社浜崎製所は以下の経営理念を、創業以来常に大切にしてきました。
● 安心安全
● 伝統を重んじつつ新しいことにチャレンジする
● 五島うどんを通じて上五島を発信する
２．情報処理技術の活用の方向性
当社がDXに取り組むのは、ひとえに上記の経営理念を実現する為に他なりません。当社がDXによ
って目指す姿は次の通りです。
● 上五島の地場産業、名産品である五島うどんを広めるとともに、地域を盛り上げて参ります。
● 業務効率化と生産性向上を図り、永続的な事業の継続と顧客ニーズを捉え、それに素早く適応できる社内体制を構築します。
● 顧客とのやり取りを生産性の高いものにしてサービスや製品の品質を向上させる為、各種IoT製品を用いた自動化・効率化に取り組みます。一連のDXを通して、顧客に提供できる価値は次の通りです。
● 郷土の大切な食文化である五島うどんを後世に残す
● 新上五島町の主力産業である五島うどん製造を通して更なる雇用を生み出し、上五島経済全体を活性化する
当社のDXとは、単に五島うどん製造会社がデジタル化に注力していることに留まらず、地域の価値創 造の起爆剤になり得ると考えています。
３．情報処理技術の活用の具体的な方策
これまでに実施してきたDXは「IoT機器による五島うどん乾燥工程の自動化」です。五島うどんの品質を大きく左右する乾燥工程は3時間ごとに麺の状態を職人が昼夜に渡って温度・湿度・風量の管理を 行っていました。職人の勘で行っていたそれらの微調整部分を数値化し、機械にプログラミングすることで、乾燥工程を自動化することに成功しました。人材不足が叫ばれる昨今、製造職人を確保し、五島うどんを安定して出荷するためには効率化を推し進めて重労働から脱する必要があります。
この施策によって職人の業務量負担軽減のみならず、郷土の大切な食文化である五島うどんを後世に残し伝えていくという金額で表すことのできない、大きな価値を生み出すことに繋がったと考えています。
今後は「クラウド労務管理ソフトの導入による人事労務管理の効率化」や「紙媒体の申送書をタブレット端末・クラウドによってペーパーレス化し、HACCAPの更なる遵守」に取り組んで参ります。
４.DX戦略：組織体制
DX推進にあたり、当社専務の浜崎美奈子をDX担当役員に任命し、社内のDX推進を統括させることとしました。当社はこれからも継続して、十八親和銀行・RICOHジャパンといった協力会社との連携強化に取り組みます。
５.DX戦略：人材育成
当社では情報セキュリティに関する研修を今後も継続して実施します。
� ．螢魁璽献礇僖鶻�式会社 長崎支店の協力による情報セキュリティ研修実施
�◆―夙�親和銀行デジタル化推進部の協力によるSecured-Core PCの導入とそれを使いこなせる社内人材育成のための研修実施
６．DX環境整備のための具体的方策〜情報セキュリティの徹底〜
最新の情報処理技術を活用するためには情報セキュリティのリテラシーを社員全員が高めることが必要です。当社は情報セキュリティ対策に全員で取り組む為、事業場に“取り組むべき情報セキュリティ対策”を貼り出し、常に意識醸成できる環境整備を行っています（別添pdf参照）。
７．DX戦略達成状況に係る指標
当社ではDXによって効率化した分の時間を社員のリフレッシュ推奨に充てます。
具体的には有給休暇取得日数の向上を指標として設定します。
８．取締役 浜崎祥雄より
手延べの伝統製法を守りながら、椿油や五島灘の塩、そしてあごだし、五島列島の自然の恵みを生かしコシが強くのど越しのよい麺作りに励んでいます。上五島の特産品である五島うどんをより多く広め、上五島の地域活性化を目的としながらも新しいことにも挑戦するチャレンジ精神で、よりおいしいうどんを目指し日々精進しています。
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